HOKKAIDO BALLPARK ART PRIZE 2023

  • ABOUT

2023年春に誕生するHOKKAIDO BALLPARK F VILLAGEは、「スポーツ」×「アート」の融合および若手アーティストの可能性に光を当て、新たなステップを提供することを目的に、公募によるアートコンペティション『HOKKAIDO BALLPARK ART PRIZE 2023』を初開催いたしました。
今回の募集テーマは「HOKKAIDO」と「BASEBALL」。100点を超える応募の中から、グランプリ、優秀賞4点、特別賞2点を選定いたしましたのでお知らせいたします。
受賞作品は、来年3月に開業する北海道ボールパークFビレッジ内での常設展示を予定しています。
多数のご応募、有難うございました。

  • 受賞作品

グランプリ

グランプリ作品「オオカミとエゾ」
作品名:「オオカミとエゾ」
受賞者名:山脇紘資
コンセプト:かつてこの北海道の地にはエゾオオカミが生息していた。オオカミという存在は実に人間的であると私は考えている。特出すべき点はオオカミの目線だ。彼らは群れを形成する為、相手の視線を読み取ること、相手に視線を読み取ってもらうこと、「見る、見られる」が非常に重要になるからである。作品を鑑賞するだけではなく、その作品と見つめ合うことで、鑑賞者が新たな自己を発見できるような構造へと導きたい。
審査員長コメント:圧倒的な描写力とスケールで鑑賞者を惹きつける山脇さんの作品は、HOKKAIDOというテーマを高い独自性を持って力強く表現した点が評価され、グランプリに輝きました。ボールパークの中で不意に出会うこの眼差しを多くの方に楽しんでいただきたいです。

優秀賞

優秀賞作品「Cheering(For Fighters)」
作品名:「Cheering(For Fighters)」
受賞者名:CHRIS
コンセプト:コロナ渦をきっかけに、野球をモチーフにした作品を近年発表している。この作品を見てくれる人を全力で応援したい。作中のスタンドから応援している人たちは、歴代ファイターズのユニフォームを身にまとっている。1946年から今に至るまでファイターズと仲間たちの声援の歴史を反映させた。
優秀賞作品「spherical mirage ballpark」
作品名:「spherical mirage ballpark」
受賞者名:井村一登
コンセプト:『spherical mirage』は360度カメラで撮影した景色を球体ホログラムとして再生して、可視化する装置。本作は北海道ボールパーク Fビレッジの「ES CON FIELD HOKKAIDO」を撮影し、鑑賞者の視点から作品を通して一望させる。作品タイトルは、球形の蜃気楼を意味する。
優秀賞作品「The Place of Reminiscence」
作品名:「The Place of Reminiscence」
受賞者名:兼平翔太
コンセプト:華やかなボールパークの背景に、かつてそこに生息していた北海道の自然に想いを寄せ、その儚さを感じ取りながら我々の生活の営みへの感謝を思い起こさせる作品。かつて敷地に広がる森に生息していたであろうエゾシカをモチーフに、現代の人々が忘れがちな自然への敬意、感謝を思い出させ、寄り添う機会をつくりだす。
優秀賞作品「アンツーカーの結晶」
作品名:「アンツーカーの結晶」
受賞者名:原部早穂
コンセプト:グラウンドの土がキラキラする現象がある。選手達の充実感と観客の思いも重なるような、その一時が好きだ。野球グラウンドを構成している代表的な土の一種“アンツーカー”で造り出された結晶で、その一時を表現。野球を愛する皆さんと、私がこれまで目の当たりにしてきた「結晶」をこの作品を通じて共有したい。

特別賞

特別賞作品「BASEBALL CANVAS」
作品名:「BASEBALL CANVAS」
受賞者名:脇田樹
コンセプト:白い余白を赤い糸によって紡ぐ事で、美しい球体を成す野球ボール。投げ、打ち、捕ると常に野球史の要になってきたその余白は数多くのダイナミックなストーリーを描いてきました。そのダイナミズムをそのまま二次元に昇華。二次元に内包された余白と、赤い糸のミニマムな表現によって無限の奥行きを生み出す。
特別賞作品「海光」
作品名:「海光」
受賞者名:山田佑稀
コンセプト:海中から見上げた温かな光をイメージとしたもの。作品のほとんどは空や海、水や光などの自然をテーマとしている。美しい自然を見た時の感覚(景色や自然の空気、匂いや温かい光など)を抽象画として作品に落とし込み、見て下さった方の気持ちを少しでも豊かに、自然を見た時のような癒しを感じられる、そんな想いを作品に込めていく。
  • 審査員

審査委員長

戸塚 憲太郎┃Kentaro Totsuka

戸塚 憲太郎 ┃ Kentaro TotsukaNOWHERE / ディレクター

hpgrp GALLERY、NEW CITY ART FAIR、LUMINE meets ARTなど独自のアートフェアや商業施設でのアートプロジェクト、東京とNYを結ぶ展覧会のキュレーションを多数手がける。2019年よりNY在住の日本人クリエイターを紹介するスペースNOWHEREディレクター。現在NY在住。

【審査委員長メッセージ】
熱量が高い作品が集まり、審査員の間でも活発な意見が飛び交いました。野球や北海道という限定されたテーマをさまざまな解釈で表現したアーティストが多く、実際に設置された作品を見るのがとても楽しみです。このアワードを次世代アーティストの新たな発表の場の一つにしていければと思います。

審査委員

青木 昭夫

青木 昭夫 ┃ Akio Aoki株式会社DESIGNART / 代表取締役、クリエイティブディレクター

1978年東京生まれ。アート、建築、インテリア、ファッションなど様々なクリエイターのネットワークを活かし、企業のブランディングや展覧会の企画・プロデュースを行う。
2017年より国内最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」の代表を務める。パブリックアート支援活動「1% for Art」の啓蒙などクリエイティブ産業におけるインフラを整える活動を積極的に行う。

神谷 猛士

神谷 猛士 ┃ Takeshi Kamiya HKS, Inc. / プリンシパル 都市デザイングローバルディレクター

1972年生まれ。神戸大学工学部建設学科卒業。日本で数年間の勤務後、渡米。
建築の分野で名高いプラット・インスティテュートで都市計画を学ぶ。その後、20年以上に渡り民間企業や自治体をクライアントにスポーツ及び都市計画プロジェクトを数多く手掛ける。
主なスポーツ施設設計では、北海道日本ハムファイターズの新球場及び周辺地域の開発計画や、NFLミネソタ・バイキングスの新球場やMLB テキサスレンジャーズの新球場及び周辺開発のマスタープランなどを手掛ける。
ニューヨーク州認定建築士。LEED AP(LEED認定プロフェッショナル)。AIA(米建築家協会)所属。

小林 利道

小林 利道 ┃ Toshimiti Kobayashi株式会社大林組 設計本部 建築設計部長

1992年より株式会社大林組の設計部門にて勤務。教育・研究施設からホール、スポーツ施設など幅広い用途の建築設計に従事。現在、北海道日本ハムファイターズの新球場の設計を統括。

田村 啓宇

田村 啓宇 ┃Hirotaka Tamura株式会社乃村工藝社 / クリエイティブ本部 統括クリエイティブディレクター

1968年生まれ、大阪府出身。入社以来大型のイベントや博覧会、国内外の様々な企業ショールームのデザインを担当。現在では特にアートとテクノロジーを融合させた複合的な空間演出を得意とし、感性を刺激するメッセージ性の高い空間を数多く手掛けており、新球場のプレミアムゾーンをはじめ複数のエリアの環境デザインを担当している。

  • 作品展示場所イメージ
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